子宮頸がんをワクチンで予防しましょう
先日、日本産科婦人科学会のホームページに、子宮頸がんをHPVワクチンで予防し、撲滅を目指そうというメッセージが掲載されました。
沖縄県では、HPVワクチンの接種率は非常に低く、逆に子宮頸がんの罹患率は非常に高い状況になっています。
子宮頸がんは、HPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスの感染が主な原因となって起こるがんです。
HPVワクチンによって、その感染を予防することができます。
一方で、HPVワクチンについては、以前、
「ワクチンを接種したあと、体が動かなくなった」
「歩けなくなった」
「長く続く痛みやさまざまな体調不良が起こる」
といった情報が広く伝えられ、ワクチンに対して不安を感じる方が多くいらっしゃいました。
ですがHPVワクチンがそれら多様な症状の原因である、ということは国内外での多くの調査・研究でも認められていません。
逆に、HPVワクチンを接種していない方にも同様の症状が一定数みられることが確認されています。
厚生労働省も、これらの症状について「ワクチン接種との因果関係がある」という証明はされていないとしています。
つまり、「HPVワクチンを接種すると、体が動かなくなる」という情報を、ワクチンの副反応として事実であるかのように受け取るのは正確ではありません。
HPVワクチンにも、接種部位の痛みや腫れ、発熱など、一般的なワクチン接種に伴う副反応はあります。また、注射への恐怖や緊張によって、気分が悪くなったり、失神したりすることもあります。
だからこそ私たちは、安心して接種していただけるようにしています。
〇ご希望があれば、横になった状態(臥位)で接種できます。
注射が苦手なお子さんや、緊張が強いお子さんは、ベッドで横になって接種することができます。
接種後もしばらく横になったまま休んでいただけます。
〇ご希望があれば、女性医師が接種します。
〇接種後は30分間、院内で経過をみています。
何かあればすぐに対応いたしますので、安心してお過ごしください。
当クリニックのスタッフの子どもたちも、HPVワクチンを接種しています。
私たち自身が、自分の子どもにも受けさせたいと思っているワクチンだからこそ、皆さんにも正しい情報をお伝えし、安心して接種していただけるようにしたいと考えています。
子宮頸がんは、ワクチンによって予防できるがんです。
大切なお子さんが将来、子宮頸がんで苦しむことがないように。
HPVワクチンは、お子さんの未来を守るための予防接種のひとつです。
「受けたほうがいいのは分かっているけれど、注射が怖い」
「副反応が心配」
「以前聞いた情報が気になっている」
そんな方も、どうぞ一人で悩まずにご相談ください。
一緒に正しい情報を確認し、お子さんと保護者の方が納得したうえで接種できるよう、私たちがお手伝いします。
正しい情報を知ることも、子宮頸がん予防の第一歩です。
日本産科婦人科学会のHPVワクチンに関する情報も、ぜひご覧ください。
(子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために – 公益社団法人 日本産科婦人科学会)